お灸のお話

12月とは思えない暖冬の師走ですが、それでもそれなりには寒くなってきていて、今年もヒートテックを買い足したりと寒さ対策を始めました。

この寒い季節、大活躍するのがお灸です。施術でお灸をするのは冬だけではないのですが、冷えから来る症状の悪化や体感的な冷えにもお灸は効果的なので、やはり寒い時期はその出番がグッと多くなります。

お灸をすると体の中でどんなことが起こるのでしょうか。

私たちの体は頭のてっぺんから足先まで血液が流れていますが、何かの不具合で血液の流れが滞る場所が生まれることがあります。その原因は座りっぱなしだったり運動不足だったり逆に筋肉を使いすぎていたり。精神的な緊張が原因で血液の流れが悪くなることだってあります。そんな血液が流れていない場所に新鮮な血液を送り込んであげられるのがお灸の治療効果です。お花に水が欠かせないように、私たちの体も血液が巡らなくなると各組織に栄養が行き届かなくなり、老廃物も外に出せなくなります。

お灸の素晴らしい効果をもう一つ。お灸をした場所には血液が集まってきますが、ただ血液が集まってくるわけではなく、その集まる血液の組成が通常と変化しています。お灸をすることで、いつもは感じない刺激を皮膚が感知して、「体の傷を治さなければ!」「体を守らなければ!」と体が反応します(具体的にいうと血液中の白血球が増えて体の防御力が上がります)。ワクチンもこのような仕組みをうまく使って体の免疫システムを発動させています。

結核とAIDS高蔓延国のアフリカでは、体全体の免疫力を上げることのできるお灸治療が広がり始めています。

そして何よりお灸をすると気持ちがよくて幸せになります。

昨日も、お灸を終えた患者さんが頬をポっと赤くして、お風呂上りみたいな表情になって部屋から出てこられました。そんな様子に私も嬉しくなり思わず微笑んでしまいました。お灸が未体験の方、一度お試しください。免疫力アップと一緒にホッコリとした幸せもついてきますよ〜☺️

都出

関連記事

PAGE TOP