それぞれのヨーガ

 ゆめみ庵ヨーガ教室講師 大渕夏子

 ふと振り返ってみるとヨーガをやるようになって10年以上が経っていることに気づきました。ヨーガを続ける中で、生活が少しずつ変わってきていることを感じています。教室で教えてもらったことを生活の中でちょっとやってみたり、そしてそれが続いていつの間にか習慣になっていたりします。自分の体について考えることも多くなりました。

 そうした中、家でアーサナをする時にも、やはり自分の体が今、どこが気持ちいいのか、それはどんな風に感じられるのか、と、体の声に出来るだけ耳を傾けながら、ポーズをつくっていくようになりました。
そうやって好きなアーサナをいくつかやってみて、とても気持ちよくできたな、という時に、同じアーサナを、また別の日にもやってみると、少し感じ方が違うのです。前の日にはとても気持ちよく感じられたのに、今日はすこししんどく感じたり、ということがあります。私はそれを不思議に思い、時間帯を変えて、同じ日でも朝と夕方だったらやはり違う風に感じられるのだろうか、と、同じアーサナを朝と夕方にしてみると、やはり全然違うのです。

そのことを、教室で都出先生にお話しすると、「それは当然ですよ。」ということなのです。確かに体は毎日変わっていくもので、今日と昨日では違うのだから、当然といえば当然なのですが、私は正直びっくりしました。同じアーサナでも、日によって効果が違う、また教室で同じポーズをしていても、人によって感じ方や効果が違う、ということになるからです。

でも考えてみると、それこそがヨーガの魅力の一つと言えるのではないか、と思うようになりました。どんな人でも、どんな時でも、その人、その時の体の状態や心の状態に一番合った効果が感じられる、ということにもなるからです。

教室では長年ヨーガを続けておられる方もいれば、その日初めてヨーガをされる方もおられます。そして、ポーズの形にはこだわらずに、体を動かしていきます。参加されるそれぞれの方が、ご自身のヨーガをされている、というふうに言うことができるかもしれません。体の動かし方を教えてもらい、言われた通りに体を動かしてみる。そのとき、体はどう感じるのか、どこが気持ちよくて、どこがこわばっているのか、それを自分で感じてみる、もしかすると、よく分からないけれど何だか気持ちがいいな、というだけかもしれません。それでも、それは自分にしか感じられないことで、もしかしたらそれが、今の自分に一番必要なヨーガになっているのかもしれません。

 

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