笑いとヨーガ

明けましておめでとうございます。
笑う門には福来たると申しますが、今年はどんな楽しい笑いを誘うような出来事が待ち受けている事でしょうか。

「幸福だから笑うのではない。笑うから幸福なのだ。」
こちらはフランスの哲学者E・アランの言葉ですが、ヨーガのプラーナヤーマ(調気法)の中にカパラバティという人が大笑いをした時そっくりに横隔膜を動かす呼吸があります。このカパラバティ、笑いヨガ(※1)のヒントにもなった プラーナヤーマです。

カパラバティ は古代より呼吸器系や循環器系不調の改善の効果が伝えられていましたが、近年の研究では脳と筋肉のオキシヘモグロビン値(※2)の降下といった科学的効果も認められています。
横隔膜の周囲には太陽神経叢という神経細胞の集まりがあり、笑ったりカパラバティを行うことで神経叢が刺激され自律神経の調整が行われているのではないかと、私見ですがそう考えています。

近年、笑いで病を治療するという試みがいくつかの医療研究機関でも進められているようです。
京都医療臨床研究センターでは笑いなどのポジティブな気持ちが糖尿病やメタボリックシンドロームを改善する研究を伝えていますし、大阪国際がんセンターでは松竹芸能や吉本興業と協力してがん患者や医療従事者を対象に「笑い」が生活の質や免疫機能などに与える影響を明らかにする研究を行っているようです。

私のセラピスト修行時代、指導してくれた先輩セラピストの多くがクライアントを笑わせる事に長けていました。又は笑った後のような爽快感をクライアントに与えていたことを思い出します。治療やセラピーというのは肉体の物理的な改善だけではなく心理に働きかける側面が大きいように思います。

それにしても古代インドのヨーガ行者は笑わずして大爆笑したかのような爽快感を体得する術を心得ていたのかもしれませんね。
今年も大いに笑い、大いにヨーガに浸りましょう。

都出

(※1)ラフターヨガ。インドのマダン・カタリア博士が提唱し、世界中に広まった。

(※2)酸素と結合したヘモグロビン

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